Gallery2も他のメジャーなCMSと同様に海外で開発されたプログラムです。プログラム内の表示文言は英語(US)で記述され、どの国でも使えるようにPHPのgetTextを介して対応言語の対訳を検索して表示する仕組みになってます。
各プラグインの翻訳ファイルの有り様を見ると、日本も主要な配布先に位置づけられており、オフィシャルサイト配布パッケージ内のほぼすべてのプラグインに日本語訳が実装されてます(大変な苦労をして翻訳されてる有志の方のおかげです)。
2008年9月時点の評価バージョンであるV2.3(RC1)は、V2.2系に比べると格段に翻訳率や言い回しが改良されてます。しかし、それでもまだ、未翻訳な部分や意味がよく通じない表現が残っており、最近出たてのCMSと比較すると、言語的なネックが存在すると言わざるを得ません。
重大なセキュリティホール発見による緊急修正は別として、各プラグインの改良や新規プラグインの公開などのスピードは、他のCMSと比べて少しペースが遅い気がします。Gallery2はGallery1の時代も合わせると初版リリースから8年ほどの歳月が経過しており、プログラム的に”枯れている(熟成されている)”ことや改造時のテストをじっくり行っていることなどがその原因として考えられますが、FAQでは今も障害や要望が多く寄せられていることを見ると、もう少し開発ペースが上がることを期待したいところです。
Gallery2のデザインは、主にテーマ、カラーパック、イメージフレームといった表示系プラグインの組み合わせで決定されます。その中でもテーマは、デザインの殆どの部分を決める重要なプラグインで、テーマの選択次第でサイトの概観と挙動は違ったものになります。Gallery2のテーマシステムは他のCMSにおけるテンプレートやデザインオプションといったデザインに特化した部品ではなく、サイトの動きにまで干渉する非常に重要な部品です。
残念なのはこのテーマの選択肢が少ないことです。当サイトも含め世の殆どの”Gallery使い”は、既存のテーマをそのまま、または、多少カスタマイズして使うのが普通で、新種のテーマが公開されるのは非常に稀です。他のメジャーなCMS(WordPress、Joomla!、XOOPS、Drupalなど)で毎日のように新しいデザインテンプレートが公開される中、このデザインパターンの少なさは新しくGalleryを使ってみようと思うユーザにとって大きな制約になってるかもしれません。
Gallery2は独立したサイトとしても機能しますが、他のシステムの従属部品(埋め込み表示やコンテンツサーバ)として実装されることが多いため、デザインよりも外部インタフェースの開発にウェイトが置かれてる気がします。Galleryの開発者の間では、デザイン的な実装はこの程度で十分との認識があるのかもしれません。